いろいろあった事のてんまつ記(カタカタエアコン後編)

 (続き)

 (文中の会話は思い出しながらなので正確ではありません。でもだいたいそんなような内容でした。)
 
 その後メーカーから連絡が入った。今は忙しい時期なので1週間くらいかかるということだ。まあいい。1週間くらいならなんとか耐えられる。
 1週間が過ぎ、修理予定の日になった。休日なのだがいつ修理に来るかわからないので家で待機。こういう日は休日でも外に出られない。連絡が入る。今度は家に来て修理してくれる人からの電話だ。
 「だいたい3時くらいになります。」
 エアコン修理に1日つぶすかっこうになったがしょうがない。エアコンの調子が良くなるなら今日1日待つしかない。
 修理の人が到着。正直、知らない人を部屋に入れるのには抵抗がある。そのため部屋をかるく片付けておいた。
 「エアコンよごれててすみません。」
 「いえ、べつに大丈夫ですよ。」
 なんか申し訳ない気持ちでいっぱいだ。お客の立場の僕だが、普段、客という立場よりもそれ以前に人と人との対等な関係を心がけているのだ。
 てっきりエアコンをはずして分解すると思いきや、手際よく、壁にエアコンをかけたまま分解してゆく修理の人。なんて効率的なんだ。大体どこが悪いか原因はわかっているようだ。たぶん同じような修理を何度もしてきた経験があるのだろう。
 「ここの、受け軸がぶれちゃっているんですよ。それで異音がするんです。」
 はぁ~、内部のファンを支える部分ががたがたになっていて異音がしていたのか。新品のファンを手際よく取り付ける。その際内部にたまった水を雑巾で拭きベランダの外で絞っていた。なんだかただ見ているのも悪い気がしたので下から扇風機を持ってきて修理屋さんに風をあててあげた。この日はとても暑かった。修理屋さんも汗だくで作業している。このままただ見ているのは人としてどうなのかと思った。
 「いや~そんなことしてもらわなくても大丈夫ですよ。」
 と言ってたが、こんな暑い中作業してもらうのはとても見ていられない。
 「お客さん、エアコンのクリーナー使ってます?」
 近くに以前購入したスプレータイプのエアコンクリーナーが置かれていたのに気づいたのだろう。
 「はい、たまに…。」
 「クリーナーは使わないでください。故障の原因にもなりますんで。いちおう説明書にも書かれているんですけど・・・。」
 知らなかった。説明書にそんなことが書かれていたのか。それではこれからは使うまい。
 がぱっがぱっとエアコンのパーツを再び元に戻してゆく。とても手馴れている。20分か30分くらいか。こんなに早く終わるとは思わなかった。エアコンを起動する。異音がしない。うわ、すごい。感謝の気持ちでいっぱいだ。
 玄関で修理証明書をプリントアウトするようだ。
 「すみませんが電源どこかにありませんか?」
 洗面所にソケットがあったので、洗面所をあける。ハンディプリンターの電源を差込み、プリントアウト。
 「顔を洗わせていただきたいんですけど・・・?」
 もちろん可である。修理屋さんは汗でいっぱいだ。ここで拒否する人などこの世にいるものか。
 うちの親が栄養ドリンクを2本修理屋さんに差し上げた。
 「ご苦労様。」
 少し世間話をした後、修理屋さんは帰っていった。

 部屋に戻る。音のしないエアコンってなんて素晴らしいんだ。感激である。
 
 しばらく快適に過ごせた。しかしこの後さらに予期しない出来事が・・・。(続く)