ランニング二十日目

 いつものようにランニングの準備をした。さぁそろそろ出かけようかと思い、何気なく外の様子をうかがった。まさか、雨が降っていた。雨が降っているなんて思いもよらなかったのでびっくりした。雨はやみそうにもない。ということでランニングは中止ということに。ランニングの装備をはずし部屋着に着替えてくつろいでいると、徐々に雨足が強くなり、ドー!っというすさまじい大雨になった。まいったなぁこんなに降るなんてと思っていたら、だんだん音も静かになり、やんでしまった。一時的な大雨だったのか。時刻を見るとまだランニングできそうな時間だったので、ランニングに行こうかどうか迷ったがまぁそんなに無理していかなくても…と今回は中止することにした。
 翌日、いい天気だった。夜になりランニングの準備をして外に出た。雨も降らず、静かな夜。ちょっと涼しさを感じた。ストレッチをして家から出発。
 いつものように最初は足が軽く、徐々に重くなる。いつものことなので、まぁこんなもんかと我慢して走る。ふくらはぎ後ろの下あたり、この辺がいつもつらい。でも後半になれば慣れてくるのでそれまでは辛抱するしかない。川沿いのコースに行く途中、近所のお宅からサックスの音が。電気を通していない系の楽器は意外に音が大きい。昔ならあまりうるさく言われなかったが今はいろいろとご近所に気をつかわなければならない時代だ。こんな夜にサックス吹いて大丈夫なのかな。でも楽器って楽しいと思う。練習はつらいけど、ある程度曲ができるようになってくると本当に楽しい。もちろん僕自身は人に聴かせられないのですが、ストレス解消にいい感じ。
 川沿いのコースへ。このコースは、ランニングを始めたばかりのころはでこぼこに足をとられつつ、つらい思いをしたが最近はあまり気にならなくなった。だいたいのでこぼこの位置を無意識に把握しているのか。まあまあ涼しい夜だったので汗もそれほど出てこない。そういえばスポーツ用品点で太目のヘアバンドを購入したのだった。今回初めて装着。また上の方にずれてきて最終的にすぽーんと取れてしまうんじゃないかと思っていたら、案の定取れてしまった。もう何のためのヘアバンドなんだ。僕のつかい方が悪いのだろうか。結局左手にヘアバンドを巻きつけて走ることになった。もうこうなったらヘアバンドしなくてもいいんじゃないかな。髪も切ったのでランニングの邪魔にならないし。
 折り返し地点に到着。用水路沿いのコースへ。運送会社のトラックが近くの家に停まった。こんな時間にまで配送の仕事をしているんだと感心した。っていうか、労働基準法的に大丈夫なのかと心配にもなった。
 ここまでくると足の疲れも気にならない。あとは惰性で走るだけ。夜空を見ると、前回とは違い、暗く、雲もあまり見えない。飛行機のあかりが点滅しているのが見えた。あのあかりを、今この時間に見上げている人が僕を含めて何人くらいいるのだろうか、と思った。ああいう何気ない現象を他の場所の見知らぬ人々と共有できたらと考えるとなんだか面白い。あの飛行機の中で働いている人がいるんだなぁ。きっと夜景が素晴らしいに違いない。
 ランニングも終盤になり、時計を見ると、まだそんなに時間がたっていない。なんだろう、最近は気づかないうちに走るペースが速くなっているのだろうか。足も順調だし、ショートカットせずにもうちょっと走ることにした。先月はこの延長コースを走り続けてひざを痛めてしまった。9月もなかばを過ぎ、足に異変がないということは1ヶ月フルで走れるのだろうか。本当はもっと距離を伸ばして、もっと長い時間を走りたい。9月をフルで乗り切れたら、もう一度コースを見直そうかな。
 最後の直線コースに出た。あとは少し先に見える終点へ向かって走るだけだ。と、途中でおもいっきり暗い道のでこぼこに足をとられつまずいてしまった。ちょうど近くに人がいた。恥ずかしかった。
 終点に到着。ここから家までウォーキング。汗が流れてきた。コースを延長したのでいつもより身体が熱い。息苦しくないのがさいわい。玄関でストレッチをすると汗がぼたぼたたれてきた。8月以来だったかな、こんなに汗かいたの。