夜中ランニング2日目

 夜中ではないんだけど、今日は休日なので夕方からスポーツ施設でランニングすることにした。
 足の筋肉痛はロキソニンテープのおかげでやや痛みが抑えられ、ランニングに支障はないだろう。
 久しぶりの施設でのランニング、何を持っていくんだっけ?スニーカーは忘れない。この高機能シューズをはいてはやく走りたいもんだ。あとタオルと、ジャージ上下、ハーフパンツははいていくとしてTシャツを着て、財布携帯…。こんなものかな。施設について”あれ忘れた”なんてことにならないようにしないと。
 帰りは寒くなるのだろうか。上にジャージ1枚で足りるかなぁ。まぁいいか、できるだけ軽装で行きたいし。
 施設に到着。ランニングするには受付の機械で150円払わなきゃいけない。そのまま素通りして更衣室へ。荷物をロッカーにしまいながらふと思った。”あ、150円払わないと”。再び受付に行き発券機で券を受け取る。
 ロッカーに物をしまい、下ジャージを取り出して気づいた。そういえばハーフパンツでランニングするんだから下ジャージいらなかったじゃん。下ジャージもロッカーに入れる。タオルもって、ロッカーの鍵閉めて、ランニングコースに向かう。ランニングコースは2階だ。すぐにエレベーターを探す…これから運動するっていうのに。階段で行くか。しかしこのランニングシューズ、軽いし、歩くたびに自然とかかとがクッションを踏んだかのように持ち上がるのだ。なんていい買い物をしたんだろう。外ランニング用にもう1足欲しいくらいだ。これなら足への負担は軽くなるに違いない。

 僕の持ってるのは”ウェーブライダー21”なんだけど、今は”ウェーブライダー22”というのが出ているらしい。どんな履き心地なんだろう。きっといいランニングシューズに違いない。試してみたいけど、毎年買うようなものじゃないからねぇ。
 ランニングコースに出た。いつものように準備体操をする。施設内はちょっと暖かいか。1階では中学生が卓球をしている。部活なんだろう。しかし日曜日にも部活なんて…。まぁ僕の時もそうだったけどね。タオルを手近な手すりにかける。
 まずコースを歩いて一周する。左回りの周回コースだ。大きな時計があるので時間もすぐにわかる。ランニングコースには僕以外誰もいない。誰もいないと走りやすくっていい。自分のペースで走れるからね。でも卓球って面白そうだね。
 一周歩き終わり、ランニングスタート。いつもどおり30分走ればいいのだ。しかし、暑い。もうちょっと空調をなんとかならないものか。それとも1階の卓球部の熱気が2階にたまっているのだろうか。それはありえる。ちょっと窓開けて欲しいなあ。その暑さのせいで早くもくじけそうになる。
 しかし、去年も書いたが、屋内ランニングはコースにデコボコがないのでとっても走りやすい。おまけにこの高機能シューズのおかげで足へのダメージが感じられない。ただ前回と同じく下腹が少し痛い。
 もくもくと走り続ける。最初はくじけそうになったが、そのうちなれてきた。ランニングに集中できている。こうなるとあとは時間まで走り続けるだけだ。時計はあまり見ないようにする。そうすると時間の流れも早いからね。
 しかし、下の卓球部。男女合わせてだいたい20人くらいか。なんとなく緊迫感に欠けている様子。一応顧問の先生がいるみたいだが…最近の部活はこんな感じなのか。それとも日曜練習だからなのか。うちらの頃なんかは私語なんかしてたら先生に怒鳴られて、空気椅子やら校庭ランニングさせられたもんだが。でも楽しそうでうらやましい。
 夢中に走っていたら15分経過。ようやく汗がにじみ出てきた。1階の中学生よ、クールに生きるのもけっこうだが…、もっと汗かかないと。
 つまりは、
 ”僕は君らと違って、精神的貴族に位置する!”
 とかいう妄想をふくらませながら、ランニングに集中しているとあと10分。あと10分で終わりだ。でもなんかもっと走れそうな感じ。おなかの痛みもすっかりおさまった。足もぜんぜん痛くない。なんだかこのままずーっと走っていられそうだ。しかし足への負担を考えるといつものペースで終わりにした方がいい。また次回があるのだ。そのためには無理をしちゃだめだ。
 30分経過。まだ走れそう?じゃああと5分だけ延長。この5分もあっという間だった。で、ゴール。
 何周したかはカウントしていないが、まぁ35分走ったって事で僕的にはオーケー。最後に1周ウォーキング。汗がとめどなく流れる。おお、はやくタオルで汗をぬぐわないと。目に入ってじりじりする。
 タオルをひたいにあてて、頭からかぶってコースを後にする。窓から夕日がさしこんでいる。ランニングしたあとのやりとげた感はいつも最高だ。
 ロビーの自販機でスポーツドリンクを買うことにする。ええと…ポ〇リにするか…いや、ちょっとマニアックなこっちのスポーツドリンクを選ぼう。こっちの方が20円安いし。
 まだ息が荒い。汗がひかないなぁ。でもこのぼーっとした時間がなんとも心地いい。ロビーは静か。僕以外誰もいない。たまに人が通り過ぎる。
 ロビーのソファーに背をもたれつつ、スポーツドリンクを飲む。スポーツドリンクの味はどれもみんなおんなじ感じなんだな。どんな栄養分が入っているのかな。
 ”スポーツ前の水分補給に…”
 スポーツ前だって?スポーツあとに飲んじゃったよ!っていうか去年も同じことをしでかしたような気がする。
 と、左斜めむこうに男性がひとりソファーに腰をおろした。と、透明なケースをガシャガシャ振っている。プロテインか!プロテインなのか!この僕にプレッシャーを与えるあの男はいったい何者なんだ!
 ”俺はプロテイン。スポーツ前に飲むべきスポーツドリンクをスポーツあとに飲むような人間とは違うのだ。精神的貴族なのだ!”
 とか、思っているのか?精神的貴族だって?これはスポーツマンシップに反する挑発行為だ。
 …そのような妄想をふくらませつつ、しばらくしてから更衣室へ。あぁ、Tシャツがひんやりしている。その上にジャージをはおる。外は寒いかな。
 外に出る。ちょっと肌寒い。っていうかバイクに乗るとやっぱり寒い。ジャージを通して風がスースー体を冷やしていく。今度来るときはコート着ないとダメだね。