夜中ランニング3日目

 仕事から帰って、しばらく休んでから、再び施設でランニングしようと思った。本当は帰って横になりたいのだが、施設は閉館時間もあるので、なるべくはやめに行かないといけない。
 やっぱり施設の方がコースもでこぼこしていないし、屋内用に買ったランニングシューズも高機能だし、そして外ランニングと違って風景を気にせず集中できる。いい事尽くめなんだ。150円かかるけど(+ジュース代)。施設までバイクで行くのはおっくうでもあるが、やっぱりあの環境で走れるという魅惑にはあらがえない。
 屋内スポーツ場っていうのはなにか、特殊な環境でもある。静けさと、賑わいが同居し、それが通路や壁などでさえぎられ、まったく別の空間として同じ場所に存在している。特に真っ暗な夜に行くと、この場所が、ただ一つこの世から隔絶された異世界のような錯覚すら感じることがある。youtubeでスカッシュの動画を観たりすると、それと同じ雰囲気を感じる。まるでスカッシュのプレイヤーと試合場のほかには、この世に何も存在していないかのような感覚。
 お互いが知らず知らずの人間が集まり、目的を終えると、暗闇のどこかへ消えていく。一生関わらないであろう人たちとの、無関係という関係。誰も僕のことを知らないし、僕も誰も知らない。この一瞬の時間のみ出会え、その後はもう出会わないのだろう。
 ということで到着した運動施設。外はもう暗い。しかし灯りのもとでは同じような目的を持った人々が活動している。この人々との、ちょうど良い距離感の仲間意識。遠いが、遠すぎもしないほどよい距離感。
 券売機に千円を入れる。利用料は150円だから、850円のお釣り…のはずが、券売機から券が出ると、お釣りとして千円札がびろーっと出てくる。しかも小銭が350円出てきた。えっ、と少し混乱した。えーっと僕は500円も得したんですか?というわけにもいかず、受付に行き、問題発生を告げる。受付の人もぜんぜんわからないらしい。まぁ結局千円札を受付の人に渡し、500円を受け取る。これでオッケー。
 今年2回目の運動施設ということで、先日と違い、今度はいい感じに準備完了。あの、運動前の水分補給…とかいうスポーツドリンクには気をつけないと。ちょっとのどが渇いていたが、まぁランニング後にポ〇リ飲めばいいや。
 ランニングコースに到着。今日はコースにひとり走っている人がいるぞ。やや老人がかった人が走っている。でもね、最近の老人は老人に見えないんだよ。昔の老人みたいに和服でもないし、髪の毛の上に団子が3つくらいのっかってて串が刺さっていないのだ。服装も若々しいし、腰だって曲がっちゃいない。いったい歳がいくつなのかも計りかねる。
 まぁ僕は自分のペースで走るだけだ。まずいつものように準備運動。手すりにつかまってアキレス腱伸ばしするとやりやすいことに気づいた。なんかこうして準備運動しているとなんとなく、スポーツをやりなれてるな、感がかもし出されていそうだ。まぁ僕のことなんか誰もみちゃいないんだけどね。
 とりあえずコースを歩いて一周。1階ではこの前の卓球部の中学生とおぼしき生徒が練習にはげんでいる。なんで学校でやらないんだろう?学校には練習設備がないのかな?いや、そんなわけないでしょう。卓球部だからってバスケ部とかバレー部にじゃけんに扱われ、ここで練習するしかないのか(勝手な妄想)。
 一周ウォーキングしたので、スタート。ランニングは今年3日目だが、足の調子がすごくいい。ひざも痛くないし、ももの筋肉痛もほとんどない。ロキソニンテープももはや必要なさそう。実際もう貼ってないし。足はじゃっかん重いが、ランニングシューズのおかげで相殺されている感じ。
 今日の体育館は少し涼しいかな。空気がひんやりしている。
 ここでランニングすると時間の進みがはやい。あっという間に10分経過。この前後、わき腹が痛み出す。前は下腹だったが、痛みのポジションが変わった。でもランニングでわき腹が痛いってのは普通だよね。また走っているうちに痛みがなくなるのだろうか?それにしても…先ほどの初老の男性、ランニングのペースが僕よりはやい。まぁ、ランニングし慣れているんだろう。今の僕には到底追いつかないペースだ。何度も何度も追い越される。いやー、すごいね。
 1階の卓球部の顧問の先生の指示が飛ぶ。あれ、今日はちょっと厳しめ?日曜日とは様子が違うぞ。
 20分経過。あいかわらずわき腹は痛いが、集中して走れる。でようやく汗が後ろ髪の下あたりからにじんできた。ひたいの汗はかかないなぁ。涼しいからかな。
 25分経過。ここでひたいから汗が。なんかいつもより遅いな。わき腹の痛みがないことに気づく。なんかここにきてランニングの準備ができたっぽい。もしかしてこれからが本番のランニングなのかな。身体の痛みもなく、息遣いも安定している。前回もそうだったが、このまま30分延長しても走れそうな感じ。いけるのか、1時間ランニング…とは思うものの、やはり足が心配。細々とでも、ランニングを日々継続して続けることの方が大事だ。
 今日も目標時間は35分。甘っちょろいタイムだと思われるかもしれないが、体力的ではなく、足的に、これが限界。精神的にはまだ余裕な感じ。初老の男性は休憩してるっぽい。
 で35分、ゴール。時間がたつのがはやいなぁ。ほんとはもっと走れるんじゃないの?という想いを抑えつつ、ウォーキングに移行する。そのまま1周。
 タオルを頭にのせながらコースを後にする。卓球部の賑わいから、静まり返ったロビーへ。すっごくのどが渇いた…早く…ポ〇リを…お金…自販機…。ロビーのソファに座りながらあっという間に飲み干す。ほんとはポ〇リって薄めて飲まなきゃいけないんだっけ?でももはやそんなことはどうでもいい。…しかしまだのどが渇く。もう1本ポ〇リが飲みたい。しかしそんなに飲むと…でも我慢できない!もう1本購入。いっきに半分以上飲んでしまう。あぁこれで少し落ち着いた。しかし息はまだはぁはぁしている。着替えて外へ。今日はコート着てきたので寒くはない。
 
 やがいはまっくらくらのくら
 よるはこうこうとふけまする