アーケードゲーム遍歴

 僕が初めてプレイしたアーケードゲームはなんだろう?あまりよく思い出せないが、クレージークライマーかスペースインベーダーか…?たぶんそのへんかもしれない。クレイジークライマーをやったのはよく覚えている。1回だけだったけど。スペースインベーダーのあのアップライト筐体から流れる電子音が、子供心に怖かった印象がある。
 それでも親に頼んで、スーパーに併設されたゲームコーナーに連れて行ってもらったことはけっこうあった。そう、当時はスーパーマーケットにゲーム筐体が置いてあったのはごく自然のことであった。そこではフロントライン、ボスコニアンなんかをプレイした。ボスコニアンのあの電子音声が、怖かったけど、迫力があって魅力的だった。父親の会社の保養施設にジャングラーが置いてあった。蛇のようなキャラをあやつるシンプルなゲームだったが、僕はゲームがあったらやりたくてしょうがなかった。あれはとても面白いゲームだったと記憶している。たしか敵を食べるゲームで、食べたら自機が長くなるんじゃなかったかな(弾で敵キャラを撃って短くさせるゲームだったらしい)。あの長い自機がにょろにょろと狭い空間を進んでいくさまはとても心地いいものだった。海水浴場にニチブツの、インベーダーに似たゲームがおいてあった。なんか3機いて、ドッキングさせるゲームだった。インベーダーゲームの発展型ゲームだったが、時代は徐々に、ゆっくりとビデオゲームを進化させつつあった。
 小さい頃だったのでそんなにゲームにふれる機会はなかった。ゲームにお金を使うなんてことはなかった。そんなことしたら親に怒られてしまう。しばらくビデオゲームから遠ざかり、僕も無関心になっていた。
 あるホテルに行ったとき、ゲームコーナーがあった。そこで友達と面白そうなゲームを発見した。ナムコの”ディグダグ”だった。いろいろな色で表示されたディグダグの画面とてもはきれいであり、そのゲーム性もこれまで見たことがなかった。土を掘って敵キャラを風船みたいに割り、岩でやっつけたりと面クリアする方法はとても独創的だ。ディグダグに友達とすっかりはまり、学校で紙にディグダグの絵を描き、休み時間に遊んでいた。後々になって、ディグダグがUGSFシリーズだと知り、びっくりした。まぁ後付け設定なんだろうけど。
 小学校高学年になり、友達と駄菓子屋に行くようになった。駄菓子屋にはたいていテーブル筐体のゲームが置いてあった。何のゲームをしていたかはあまり思い出せない。ペンゴとかシンプルなゲームが主体だったように思う。僕の友達というのが小金持ちで、
 「おごってあげるから一緒に行こう。」
 と誘うのだった。まぁおごってくれるなら…と一緒に駄菓子屋めぐりをしていたが、今考えてみるとお金を使い込む友達というのはあまりよろしくないなとは思う。僕は当時拒絶しない子供だったので、誘われるがままに付き合っていた。
 当時やっていたゲームを軽く調べてみると、ペンゴ、スクランブル、ギャラクシアン、Mr.DO、ボスコニアン、ラリーX、ディグダグ、タイムパイロット…そんなところか。もっといろいろなゲームをやっていたはずなのだが、記憶にない。おそらくは”あの”ゲームの登場のせいだろうと思う。あのゲームのインパクトがすごすぎて、他のゲームの体験が記憶のかなたに埋もれてしまったに違いない。