整形外科へ行く

 1週間前のランニングでひざを痛めてしまった。ランニングでひざを痛めるのはいつものことだが、1週間たっても治らないのはきつい。しゃがんだり立ったりするとき、階段を昇り降りする時に痛むので仕事上にもさしつかえがある。でも普通に歩くのは全然平気なんだよね。1度病院で診てもらった方がいいだろうと思い立った。こう何度もひざの痛みに苦しんでいると、ひざに異常があるんじゃないかと疑ってみたりもする。
 こういうとき何科で診てもらえばいいんだと職場の人に相談してみると、近くのよさげな病院を紹介してもらった。
 でもこうも思っていた。整形外科に行っても、軽くひざを触っただけで、”シップ薬出しておきますね。”で済まされるんじゃなかろうかと。それじゃあ病院に行く意味がないじゃん。できればレントゲンとかとってもらって詳細に調べてもらいたいもんだ。
 で、仕事を休んで病院へ行った。まったく、健康維持のためにランニングを始めたのにそのランニングのせいで仕事を休まなくてはならないとは!まるでミイラ取りがミイラになった気分だ(意味は違うがなんとなくそれっぽい)。病院は近くだ。やっぱりなるべく近場の病院で診てもらった方がいいよね。
 平日午前中ということで、えらいすいていた。いや、職場の人が言ってたっけ、この病院はいつもすいているよ、と。バイクを停め、中に入る。
 初診なので、問診表にいろいろと書き込んでいく。待合室には僕を含め5,6人ほどしかいない。これならすぐに診てもらえるな。
 窓際の本棚に漫画本が置かれている。ここの病院は…かたよっている!食べ物漫画、野球漫画、劇画風漫画ばかりが目に付く。ここの先生の趣味なのか?特に食べ物漫画の多いこと。よく食べれば病気は治るよ、と患者にほのめかしているかのようだ。…僕の名前が呼ばれる。
 診察室に入る。よろしくお願いしますと言い、診察してもらう。僕のひざの痛みは特に右ひざ内側だ。左ひざにもじゃっかん痛みはあるが気にするほどじゃない。前回のランニングで右ひざをかばうために、左足に負荷をかけたのでおそらくそのせいだ。ベッドに横になるよう指示される。
 寝ころがると、先生が足を持ち上げいろいろな角度に曲げる。そのたびに”痛い?痛くない?”と聞かれる。全然痛くない。まず仰向けで、次にうつ伏せで足を検査される。やばい。ぜんぜん痛くない。
 「じゃあレントゲンとるから。」
 僕はレントゲンをとってもらうためにここに来たのだと言っても言い過ぎではない。レントゲンで診てもらえたら何か異常があるかもしれない。もちろん異常がないのが一番良いけどね。
 クリアーなベッド(テーブル?)の上に寝かされ、レントゲン開始。仰向け、右向き、左向きと体勢を変えレントゲンを撮る。僕はこういう専門的な機械にとても興味がある。素人からしたら何でもなさそうな機械でも、専門家からしたら”このガジェット超やばくね?”とか思われているのだろう。まぁたぶん凄い機械で価格もそうとうなモノなのだろう。それはもう自動車1台分とかなんだろうね。
 レントゲンの結果が出るまで待合室で待機する。室内を眺めていると、ふと目にはいったものがある。血圧測定器だ。僕は前回の健康診断で血圧が高いと言われたのだ。でも血圧なんて測るときに変わるものでしょ?もう一度検査したらいい結果が得られるかもしれない。そこで血圧を計ってみることにした。…結果、正常値。ほらやっぱり。でも安心した。ほんとは計っているときは祈るような気持ちだった。
 僕の名前が呼ばれた。レントゲンを見ながら、再び診察。医師いわく、
 「健康そのものだよ。」
 僕は骨にひびが入っているとか、そういうのを少し期待していた向きがあった。でもなんともない。どこにも異常が見当たらない。ただの筋肉痛という診断結果がでた。う~ん、じゃあこの痛みはロキソニンテープを貼って、自然治癒を待つしかないのか。僕的には”ひざに注射打ちますね。”とか”飲み薬出しておきますね。”とか、最悪”ギプスつけてしばらく安静にして…仕事は1週間くらい休める?”とか言われると思っていたのに。
 結局何事もなく終わった。診療代を支払い、病院を出る。
 このままロキソニンテープを貼り治るのを待つのか…。しゃがんだり立ったりしていると痛みが悪化するんじゃなかろうか。心配ではあるが、でも病院で結果が出てしまった以上そうするほかない。なるべく右足に負担をかけないで生活しなきゃいけない。