網戸の戸車を交換する

 僕の部屋の網戸の調子が悪かった。網自体は穴も開いてなくて平気だったんだけれど、動かしづらかった。なんか”ザー”っと引きずるような感覚。少し力を入れないとまともに開け閉めできない。時々つっかかってしまい、網戸自体ががたがたとはずれそうになることもあった。
 以前戸車を交換したことがあったのにおかしいなあと思った。戸車っていうのは、網戸の下に設置されている、レールの上をコロコロ転がるクルマのこと。もう寿命がきたのか、いや早すぎだよと思い、網戸の下をチェックしてみると、戸車がない。どっかいってしまっている。これじゃまともに開け閉めできないはずだよ。ベランダを探してみてもどこにも戸車が落ちていない。おそらく以前にあった強風で網戸がはずれてしまったときにどっかいっちゃったのだ。しかたない。またホームセンターで戸車を買ってくるか。
 僕はホームセンターが好きで、特に用事もないのに暇つぶしに行くことがある。なんかいろんなパーツがあったりして、”このパーツは何に使う物なんだろう…何に使うのかわからないけどもしかしたら別の何かに使えるんじゃなかろうか?”とか、想像力をかきたてられるのだ。パーツ自体は高価なものではないので、何個か買っていって家で実験してみる。うまくいったものもあれば失敗したものもある。ホームセンターには夢がいっぱいなのだ。
 で、戸車を探しにホームセンターに行ってみた。だがしかし、この戸車を探すのはけっこう大変だ。戸車自体ちっちゃなパーツなので目につきにくく、どこのコーナーに置いてあるのかいまいちはっきりしない。お店によっても様々な場所においてあり、ホームセンターは大きな店なので戸車を探しながらくるくるといろんなコーナーに足を運ばねばならない。例えば網戸の戸車だから網戸のコーナーにあるんじゃ…と予想して行ってみても、そこには戸車は置いていないのだ。
 いったいどこに戸車はあるのか…いろいろと歩き回り、ついに見つけた。キャスターのコーナーに。まぁかたちは似てるっちゃ似てるけど…同じ車輪ものだし。
 戸車は様々な形のもの、様々な大きさのものが置いてある。ここで適切な大きさの戸車を見つけないと網戸の下に収まらないのだ。一応家からサンプルは持ってきたが、正確な内径を測っておくべきだった。外径じゃなくて内径。
 でね、ホームセンターには便利な戸車があるんだ。ネジいらずな、ただはめ込むことで機能する便利な戸車が。だからネジ穴の位置がとかネジの大きさがとかそんなことは考えなくたっていいのだ。網戸の下に収まる、はめ込み式の戸車を買えばいいんだ。その戸車は上部分が薄い金属の台形になっているので、万が一内径よりも小さくてもちゃんと網戸を支えられるようになっているんだ。



 今はこういった便利なものが売っている。戸車が合わないからって網戸自体を新規に買い換える必要もないのだ。これを網戸の下にカチッとはめ込めば網戸は復活する…と思いたい。本当はこの戸車がちゃんとはまるかどうか、心配ではある。
 前回は樹脂製ローラーの戸車を購入したのだが、よく見てみると真鍮製ローラーの戸車がある。これはぜひ試してみたい。できるだけ動きのいいものを選びたい。前回購入した樹脂製戸車は実はあんまり気に入っていなかった。どうもすべりがいまいちなような気がしていた。なので真鍮製ローラーをぜひ試してみたい。この黄金色に輝く真鍮製ローラーに期待がふくらむ。200円ちょっとなので試す価値はありそうだ。
 家に帰り、部屋の網戸の下にこの真鍮製戸車をはめ込む。カチッと音がして(音がしたような気がした)装着完了。ちゃんとはまって一安心。すべり具合はどうか。戸車のない網戸は”ざー”っという音がしていやな感じだったが、装着後は”シャー”っという感じできびきびした動き。網戸を開け閉めするのがこんなに楽しい行為だったとは!何回も”シャーッ、シャーッ”と無駄に開け閉めする。気持ちよすぎる。さすが真鍮製だ。なんか網戸を動かすのが楽しみになってきた。