夜中ランニング6日目

 前回は外ランニングだったためか、ほんのちょっと足に負荷がきているようだ。ほんのちょっとだけど、ももの辺りが筋肉痛になり、ひざもまた違和感がある感じ。でも日常生活には全然支障はないし、ランニングも普通にいけそう。
 世の人々はハロウィン祭りを楽しんでいるようだが、僕には関係ない。ただランニングを続けるだけだ。お祭りを楽しむ余裕はない。
 施設にタオルを忘れてきた僕は、まずタオルを回収しなければならない。最近特に忘れ物が多いように感じる。今日もバイクで家を出て、数秒後にランニングポーチを忘れたことに気づいた。あぁ、家に戻らないと。しっかり確認したはずなんだけどなぁ。
 到着したスポーツ施設。あたりはもう暗い。今日はランニングできるんだろうなぁ…と、心配になりつつ券売機で券を買い、受付へ。
 「あの、前回ランニングコースにタオルを忘れてきちゃったんですけど。」
 すると、受付の人が忘れ物ノートを取り出した。けっこう忘れ物してる人多いんだね。ノートを二人で調べていると、僕のタオルらしき特徴のメモ書きが。きっとこれだ。
 「ちょっと持ってきますね。」
 と言い、受付の人が奥の扉に消えた。戻ってくると、明らかに僕のタオルを手にしていた。
 あーこれです、と僕が言うと、ノートに名前と電話番号を書くよううながされる。そりゃまあ当然だよね。
 「今日はランニングできるんですよね?」
 一応、万が一のことを考えて確認を取る。今日はできるらしい。また途中で追い出されたらやだもんね。
 で、着替えて、ランニングコースへ。ん?また今日も体育館が静まり返っているぞ。不安な気持ちでコースに出てみる。誰もいない。しーんとした夜の体育館。ほんとにやっていいの?またあのおじさんが僕のランニングをさえぎるんじゃなかろうか。しかしおじさんの気配はない。
 タオルを手すりにかけ、準備運動。それから1周ウォーキング。
 なんか不自然だ。1階でボールの音とかしていないと、なんだかさびしい。今日はたった1人か…。テンションがあがらない。一緒に汗を流す仲間がいないと。
 しかし走らなきゃいけない。1周終え、ランニングスタート。僕のスニーカーの音のみが体育館の内部に響き渡る。なんとなく時計を見てしまう。見てしまうと時間の流れが遅く感じてしまう。これはいけない。ということで、地面を見ながら走ることにする。えんえんと地面を見続け、走り続ける。いったい何分経ったのか?ちっともわからない。目安は汗だ。汗の流れ具合で時間経過を予測するしかない。
 何周したかもわからないが、声が聞こえてきた。体育館に入ってきた。おぉ、今日は遅いなぁ。もちろん知らない人たちだけど。すると、準備を始めだした。あれは、いつもの卓球部じゃないのか。
 卓球のボールの音が徐々に聴こえ始めてきた。だんだんと騒がしくなってきた体育館。なんだか安心してきた。卓球部の先生の声が響く。カーンカーンというボールをはじく音。今日は女性の先生なんだな。前は男性だったけど。やっぱりね、すこしくらい音がしないとね。
 しかし、毎回この卓球部と会ってると、なんか思われたりしてないだろうか。
 「あんちくしょうめ、また走ってやがるぜ。」
 僕は目立つのがきらいだ。なるべく卓球部から見えないようにコース取りをする。でも僕は毎回同じTシャツを着ているので覚えられちゃうかもなぁ。
 …しかし、時間はどのくらい経過したのか?時計を見ていないのでわからない。汗は先ほどからかき始めている。ひたいもけっこうびっしょりになってきたぞ。びっしょりになってきたということはもういい時間走っているんじゃなかろうか。と、僕の気づかぬうちに、ランナーが一人参加してくる模様。卓球部も1階でランニングし始めた。
 もうそろそろ時計を見てもいいか…いや、あと1周したら…もう1周…。時計を見ると30分経過していた。なにィ!もう30分。あと10分で終わりじゃないか。…僕は時計を見たのをちょっと後悔した。時計を見なければ、もしかして限界まで走って、1時間走破できたかも。でも見ちゃったのだからしょうがない。目標の40分まであと少し。時計を見たあとでは心の余裕がなくなってきたような。やっぱり集中力って大事だよね。地面を見続けて走るっていうのはいいのかも。
 ゴール。41分走ることができた。こんなもんでいいんじゃないでしょうか。前々回とは違い、今日はふらふらしてないぞ。ラスト1周は、疲れながらも、足取りしっかりウォーキングできた。
 タオルで汗を拭きつつ、コースからロビーへ。ちょっとひざにきてるかな。
 ポ〇リ。ポ〇リを飲まないと。ランニング中はのどがカラカラだったのだ。でも集中しているとそれすらも忘れてしまう。ポ〇リを飲む。のどは渇いていたのに、いつもみたいに一気飲みするほどではなかった。なんだろう。ここでのランニングに徐々に慣れつつあるのか。今日は1本で十分かな?でももう1本飲んじゃおう。でも今度はポ〇リじゃなくて、炭酸飲料が飲みたいな。500mlのスポーツドリンク風炭酸飲料を飲む。疲労感もそれほどじゃない。いいことだ。この調子でだんだん走る時間をのばしていきたいもんだ。